ポーランド生活4週目の記録(12/2-12/8)

Week 4

◎この記事は、2020年12月9日に、noteにて公開した記事と同じ内容です。

仕事の話

日本語の先生として渡航してからもうすぐ1ヶ月。

学校では依然オンライン授業が続いており、研修生として先輩先生の指導を受けながら日本語の授業を組み立てては、実際に指導の現場に入っています。

日本語を教える上では、生徒さんのことを理解することが1番大事だと考えています。

どんなことが好きで、普段はどんな様子なのか。
何を目標としていて、どうして日本語を勉強しているのか。
何が得意で、何が苦手なのか。そしてどこまで理解できているのか。

それがわかってくると、効果的な声かけもしやすく、授業をもっとよくできる!と感じるのですが、なにせ私自身にまだそこまでの余裕がありません笑。

また、オンラインのため雑談をする機会がない上に、カメラのON, OFF は基本的に自由なので、顔を知らない生徒さんも多数いて、生徒さんのことを理解するということに少し苦労しています。

そこで、私の中での新しい試みとして、データベースをつくりました◎

クラスごとに、授業見学や自分の授業の中で誰からどんな反応があったのか、どんな話をしていたかを、都度記録しています。

私の学校は、特に担任制はなく、全クラスを交代で全員で担当する学校なのですが、このデータベースが意外と授業準備に役立ちます。

授業準備の中で、クラスのメンバーを確認し、「あ〜この問題はこの子に当てたらいいかな」「この振りは彼に振ってみよう」等、考えています。

授業には失敗がたくさんあって、

この間は、授業中にZoomのブレイクアウトルーム(生徒がペアワークで日本語の練習ができるように、2名ずつ等、個別のトークルームに参加者を振り分ける機能)を切ろうとして、クラスルーム機能全体を終了させてしまったり(全員の授業画面が終了します汗)、きちんと訂正が必要な場面での指導が甘かったり…

改善できる失敗なら次に繋がるのでいいのですが、他にも自分でもびっくりするようなこともやらかしながら、一歩ずつ前進しています。

準備を重ねても、毎回ドキドキしますが、少しずつ生徒さんのことがわかってくると、やっぱり楽しいです。

来週はコマ数が増えるので、もっともっと忙しくなりますが、
それもまた嬉しいな◎

「あ。こんなもんか。」と理解する

ホームシックに陥っていたところから一転、山を超えた!と先週は晴れやかな気持ちで文章を書いていたのですが、ジェットコースターメンタルは依然続いており笑、12月6日 は特に苦しい1日でした。これがホームシックによるものなのか、はたまた別の原因なのかはわかりませんが、ポジティブになったりネガティブになったり、感情に振り回されている毎日です。(本当はちゃんとコントロールしたい…。)

文章にしたら、悲しい気持ちも少し晴れるかな、と思い、以下の文章で吐き出したところ、Twitterで励ましや共感の声をいただき、とっても気持ちが救われました。中には「Amazon のウィッシュリストで食べたいものを共有してもらえたら、送ってあげられるかも」と、現実世界では見ず知らずの私にDMで申し出てくださった方もいらっしゃり…そのお気持ちにとっても感謝です。ほんと…恐縮です…ありがとうございました!(ひとつ勉強になったのが、日本のAmazonの商品はポーランドには送れないみたいです。)

 

実名でやっているFacebookには、この記事のリンクをシェアしては消して、公開範囲を限定してシェアして、やっぱりまた消しました笑。朝(こちらでは深夜だけど)から愚痴の垂れ流しじゃ、誰かを不快にさせてしまうから…結果、その判断で良かったと思ってます。

愚痴を吐き出したい瞬間って、視野がとても狭まってしまっているから、自分のことを正当化しがちなんですよね、それをたくさんの人に見られるというのはちょっと…解決してあとから読み返すと未熟だなぁと恥ずかしくなったりもします。(この記事でリンクを共有してるから結果同じだけど。視野が狭まってる時だったんだと思って読んでいただけると嬉しいです。)

記事としてモヤモヤを吐き出したあと、不思議と身体に力が戻ってきて、そして、海外生活を経験されたことのある方から、共感の返信をいただくと「あ、私だけじゃなくてこんなもんなのか。できることからやってみよう」と前向きになれた感じがします。

冷静になると

コロナ禍の中で仕事を失ったり、将来の計画を見失ったりされる方もたくさんいる中で、海外で日本語教師という好きな仕事ができ、健康で安全に過ごせていて、そして、気にかけてメッセージをくれる友人や励ましてくださる方々がいるのに、私のモヤモヤは贅沢なものだったなあ…って反省しました。

気持ちが整理できたおかげで、翌日、ルームメイトに感じていることをちゃんと話せました。食事に関しては私が空まわっていただけでした。何も遠慮することなく自由に好きなものを買って作って食べて良かったのに、彼らに私が気を遣いすぎていたようです。

外に何かを気軽に買いに出られないことは事実なのですが、お肉やお魚を積極的に買って、自分で自分のために料理する機会をもっと増やせる!と思うと、気持ちが晴れて少しホッとしました。

食の危機感がなくなると、とたんに冷静になれました。マズローの5段階欲求説でも第1階層とされる生理的欲求ですが、満たされると気持ちが見事に落ち着き、飢えこそないものの、第1階層とされる所以を実体験したような気がします。

それから、冷静になってルームメイトのことを考えたのですが、彼らの立場からすれば、私は初めてのルームメイト、しかも外国人です。銀行口座が無いので自分で買い物をする手段もないからケアしないといけないし、生活リズムも違う。コロナ禍の中で躊躇なく市街地へ出かける。そして、授業前にはイライラしてナーバスになるし、言葉が通じないこともある。そんな人が家にいるなんて、彼らにとってもものすごくストレスですよね。その中で私のことも気にかけながら、在宅ワークをして、料理を振る舞って、家事をして…そんな生活を開始して1ヶ月。

「あーたくさん感謝しなくちゃいけないのに私はジェットコースターメンタルに振り回されて自分ばっかりだった…」って反省しました。

彼らを守るために外出はしばらく最小限に控えようと思います。

余談ですが、彼らと話し合いをした翌日、日本の家族から荷物が届きました。カップ麺や乾麺、調味料が入っていて、HAPPY!

真っ先にカップ焼きそばを食べたのですが、これが不思議…。カップ焼きそばを食べ終わった途端、空腹感が増して食欲が出てきたんです。食べたいものがすぐ手に入る環境にいるのが当たり前だったから気づかなかったけど、慣れない環境で自然と食欲が抑制されていたんだなあ…そして、食べ慣れたものを食べると、食欲って増すんだ…!という初めての体験をしました。ポーランドの料理も美味しいと思って食べていたんですが、不思議です。

今週出会った新しいこと

・トゥエルク(日本ではトゥーワーク)というダンス
・ポーランドには「名前の日」があると知る
・ポーランド人の名前には必ず決まったあだ名があると知る
・テストをオンラインで採点
・ワルシャワ大学の日本語学科の学生さんと友達に!
・旧市街地のクリスマスイルミネーションを見る
・焼きチーズを食べる!(めっちゃ美味しかった…)
・フルーツワッフルを食べる!
・パスタの新レシピ×2
・日本から荷物を受け取る!
・食べ慣れたものを食べ終わった時に感じた空腹感
・ピエロギ(中身はきのこ?)を食べる
・ポーランドの12月の食事をする!

写真

イルミを拡大表示

▲12月5日、イルミネーションの点灯が開始しました。

ツリーを拡大表示

▲ツリーがものすごく綺麗!

きのこを拡大表示

▲きのこのパンと、赤カブ?のスープ(ビットルート)。ポーランドの典型的な12月の食事だそう。

パスタを拡大表示

▲じゃがいもと燻製ソーセージのスープパスタを作りました。

画像5を拡大表示

▲ほんと命救われた…。早朝なのに飛び上がって喜んでしまった。ありがとうありがとう、食べ物は大事です◎