◎この記事は、2020年12月2日に、noteにて公開した記事と同じ内容です。
この1週間
時間が経つのは本当に早くて、もう3週間すぎちゃったの?というのが率直な感想です。午後4時には外が真っ暗なポーランド。風が冷たくなってきて、気温も日中で1度前後の日が続きます。
基本的に曇りの日が多いけど、時々晴れます。その日はとっても気持ちがよくて、思わず写真を撮ってしまいます。11月30日には初雪が降って、ベランダが少し白く染まりました。いよいよ冬も近いみたいです。
学校の模擬授業も2週目を迎えました。毎回気づきがあり、勉強になります。まだ全力で楽しめるところまでいけておらず毎回必死ですが、生徒はみんな可愛いし、とっても好きです。先輩先生方からのアドバイスも、とてもためになります。
自分の部屋にいる時間は基本的に日本語授業の教案のことを考えています。めちゃくちゃ「緊張しい」なので、準備に準備を重ねてもいつもどきどきそわそわ…。何も手に付かない時間も多かったりします。うまく気持ちの切り替えをして、もっと充実させられる時間を増やすことが当面の目標になりそうです。
イラストを描くために持ってきたペンタブが意外とオンライン授業で役に立っています。授業では実際に画面上でひらがな・カタカナ・漢字を書いて見せたりできるので便利です◎
▼IKEAで白いテーブルを購入し、仕事環境が格段に向上しました♡
ルームメイトは、本当にいい人たちで頭が上がりません。
実は今週、長らく外に出ていなかったストレスと軽いホームシック、そして、授業準備のプレッシャーでいっぱいいっぱいになって、イライラ悶々していた日がありました。
それにも構わず、ルームメイトはいろんなことに誘ってくれます。私は授業準備や前からすでに確約していた約束をこなすのに必死です。自分ひとりの時間すらうまく作れていない中、彼らと3週間ずっと同じ家にいるので、顔を合わせるのも窮屈な感じがして、彼らがありがたい存在であるとわかっていながら、とってもストレスになっていました。
どうやって自分の時間を作ろうか、どんな風に伝えたら、相手を傷つけずにちゃんと私の気持ちが伝わるだろうか…とぐるぐる考える中で、意を決して話をしたところ、私の気持ちを理解できるよ、と言った上で、彼らはこう言ってくれました。
「負担に思わせていたなら、ごめん。あやは、知らない国にきて、慣れない英語で生活して、仕事も変わって、コロナで外にも出られず友達もつくれず、授業準備に毎日たくさん時間をかけて、とってもハードな時期に、一番ハードなことをしている。だから、一人で部屋で落ち込んだりしていないか心配で、色々誘ったんだ。」
「私はもっと一人でいたいねん…(ここだけなぜか関西弁)」というと彼らは笑っていましたが、全部わたしのためを思ってのことだとわかったこと、そして、彼らに私の気持ちが伝わったことへの安堵感で、嬉しくてホッとしてポロポロ涙しました。
その後も、授業前にドキドキそわそわしている私をみて「Big Hug!!」と言いながらハグをしてくれたり(ハグってすごく安心します。めっちゃすき)、
突然部屋に入ってきたかと思うと、かわいいハッピースタンプだけ押して帰って行ったり、
素敵なイラストをプレゼントしてくれたり、ご飯を用意してくれたり、
はたまた私の雇用契約書のために、約3時間つきっきりでポーランドの法律を調べてくれたり…
考え始めると、してもらっていることが多すぎて枚挙にいとまがありません。
全然返せていないので、これから少しずつでも何か返していきたいな…◎
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あっそういえば、ワルシャワの旧市街地に初めて行ってきました。古い町並みの通りで、まさに観光地です。
ヨーロッパらしい町並みを堪能でき、伝統的なドーナツを食べて、
ようやく「ヨーロッパにほんまにきたんやなあ」と実感が湧き始めています。
初めて経験したこと
・VRのテレビゲームをする
・ワルシャワの旧市街地へ行く
・ワルシャワのドーナツを食べる
・コーヒー店 Green Caffe NERO へ行く
・ほうれん草とじゃがいもの新しいパスタレシピをつくる
・ポーランドの家庭用洗濯機を使う
・Google スライドを用いて授業をする
・初雪を見る!
・stand.fm で音声配信
・東欧の国際関係問題について英語で話してみる
心配しないで欲しいけど、記録しておきたいこと
日本ではあまり考えなかったことをもう一つ。
私も映像でみたことと、友人から英語で聞いた話を元に書くので、誤っている部分があったらごめんなさい。(私、英語拙いんです)
まず、私は人は平等だと考えています。人種や国籍、性別、性的指向等で差別すべきではなく、みんなそれぞれ人生があって、自由に生きる権利があって、それは不当に制限されてはいけないものだと考えてます。
ポーランドではコロナウイルスの脅威に加え、今、定期的に大きなデモが発生していて、毎日、人々が自由のために戦っています。
現政府はとても保守的で、LGBTQの人々や外国人(!)を嫌う政府だそう。
この間ニュースになっていたのは、不当な連行問題。ワルシャワの旧市街地の近くで、日中、LGBTQの象徴であるレインボーフラッグ(虹色の旗)と同じ柄のカバンを持って歩いていた女性が、「過激なデモ隊の一味だ」という言いがかりで警察に連行されました。
歴史で習った遠いどこかの国の話のようだけど、決して古い話ではなく、ほんの 2,3 日前の話です。
彼女はただ通りを歩いていただけです。日中の静かな時間。デモの最中ですらありません。他の通行人がその通りを歩いていく中、彼女だけがカバンの柄を理由に連行される映像をみて、どこの話かとびっくりしました。
私が言うには、政府と戦っている人たちはごく一般的な市民で、ただ自由で平穏な毎日を求めています。それに対して政府や警察は冷酷に見えます。人々を傷つける映像が日常的に目に入ります。
深刻な人権侵害がきっと今もどこかで起こっています。なんとなく…それを目の当たりにした感じがしてザワザワしました。
ルームメイトの関心の高さのおかげで、深刻な話題やそれに対する議論、そしてポーランド人としての彼らの一意見も頻繁に聞ける環境にいます。もしかすると、もしかすると、普段の生活の中で気にも留めていないことが、当たり前じゃないのかもしれない、ですね。
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つぎの1週間も楽しい1週間にできますように。