2021年10月1日、
ポーランドのワルシャワにある “TEATR WIELKI OPERA NARODOWA” であった
ポーランド国立バレエ団の公演を観に行ってきました。
過去に日本でバレエ公演を観たことがあるものの、海外では初めて。
はじめて入る劇場にドキドキわくわく…
その時のお話です。
服装や楽屋見舞いなど、これで大丈夫かな…と最初は心配だったので
そちらの情報もあわせて記載します。
鑑賞日記
はじめての”OPERA NARODOWA”
▲ポーランドの国立オペラ劇場
あまりに楽しみすぎて、会場に到着したのは開演1時間前。
案の定、まだ開場しておらず、建物内のロビーでしばらく待っていました。
建物内には開場前でも入ることができ、小さなロビーがあります。
そこには数脚だけですが、椅子もあります。
今回の演目はマニュエル・ルグリ版「海賊」。
(マニュエル・ルグリさんというのは振付を担当された方のお名前で、
彼は世界的に有名なバレエダンサーです。)
私も日本で全幕ものの「海賊」を観たことがありますが、
それはおそらくM.プティパ版をアレンジしたもので、
広く日本で一般的に公演されていたものです。
(10年以上前の話で確証はありません)
今回の作品とは少し違います。
事前に従来のものとは違うことを聞いていたので、どんな舞台か楽しみでした。
入り口でチケットを確認、入場!1番乗り…!
▲ロビーをぬけ、チケットで入れるメインエントランス。舞台の映像や写真がスライドショーで流れています。
びっくりしたのは、ケーキやドリンクが楽しめる軽食スタンドが館内にあったこと!
海外には多いそうです。
公演までの時間や休憩時間に、軽食を楽しめます。
数点ですが衣装の展示があるので、見学するのも楽しいかも。
▲私も早速、ケーキとカプチーノをオーダー。公演前にゆっくり特別な気分…♡
「海賊」の舞台とキャラクター
「海賊」の舞台はギリシャに面した地中海が舞台です。
地中海やギリシャ、トルコが出てきます。
主なキャラクターは以下です。
Konrad(コンラッド)(主演男性)
海賊の首領。メドーラと恋仲に。
Medora(メドーラ)(主演女性)
ギリシャ人女性。
奴隷商人に捕まり、奴隷として売られる。
難破したコンラッドを助けたことをきっかけに恋仲に。
Gulnara(ギュリナーラ)
ギリシャ人女性。メドーラの友人。
奴隷商人に捕まり、奴隷としてパシャに売られる。
Lanquedem(ランケデム)
奴隷商人。トルコ軍から引き渡された娘たちを奴隷として売りさばく。
Birbanto(ビルバント)
コンラッドの親友。のちにコンラッドを裏切る。
ズルメアと恋仲。
Zulmea(ズルメア)
トルコの女性。ビルバントと恋仲。
Pasza Seyd(サイード・パシャ)
トルコの総督。ギュリナーラを買う。
がその後、ギュリナーラと恋仲に?(ルグリ版)
Odaliska 1-3(オダリスク 1-3)
奴隷の女性たち。
***
▲パンフレットと2021年10月1日の配役表
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ポーランド国立バレエ団公式の予告編はこちら。
▲Trailer /
引用元:Teatr Wielki Opera Narodowa
ルグリ版「海賊」
マニュエル・ルグリさん振付の「海賊」は、
音楽も振付も、キャストの役割までも
それまで親しんでいたものとは違っていてびっくり。
個人的には、過去に公演されていた「海賊」よりも
ルグリさんの新版の方が好きでした。
・ストーリーがわかりやすい
・音楽が可愛い(特にオダリスク(奴隷の踊り))
・夢の場は従来のものとあまり変わらない印象
・アリ(コンラッド(主役男性)の召使い役)がいない…!
・衣装が可愛い…!
特にびっくりしたのは、
従来の「海賊」では主演に次いで大きな役の
アリというキャラクターそのものがいなくなっていたこと…!
見せ場の多い踊りがあった記憶だったので、
いなくなることがあるのかと、とても驚きました。
子供の時に観た際には、このアリの存在によって
「誰と誰が恋仲で、これはどういうシーンなんだ??」と
理解が難しかった部分が多かった記憶。
というのも、コンラッド・アリ・メドーラの3人で踊る、
重要なシーンがあるためです。
しかし、そのアリがいなくなったことで、
コンラッドとメドーラの関係性(恋仲)が
より一層わかりやすくなった気がします。
また、ギュリナーラとパシャ, ビルバントとズルメア、という
主演以外にも恋仲のキャラクターがいて、人間関係がわかりやすい!
キャラクターそれぞれのパートナーがわかりやすかったことが、
お話を理解しやすかった一つの要因かもしれません。
ルグリ版の詳しい情報は、こちら。
(別のサイトへ移動します。)
ポーランド国立バレエ団の公演を観るには?
公式サイト(OPERA NARODOWA)からチケットを買うことができます。
開演時間(青)の隣に “Balet” と書いてあるの(水色)が、バレエ公演です。
残念ながら演目はシーズンごとに変わるため、
「海賊」が毎年開催されるとは限りません。
チケットのページでどんな作品が公演されるか確認されてください。
コロナ禍での舞台鑑賞
※以下は、2021年12月18日に
ポーランド国立バレエ団の舞台鑑賞をした時点での情報です。
変更の可能性がありますので、都度、情報を確認してください。
ポーランド国立バレエ団では、コロナのため、万が一に備えて、
入場の際、連絡先などの個人情報を記載した紙を提出する必要があります。
チケットを確認する入り口前でその紙をもらい、
その場で書くことができます。事前印刷の必要はありません。
用意されているペンの数は多くはないので
筆記用具を持参した方が、スムーズに入場できます。
ワクチンは必須ではありませんので、未接種でも鑑賞できますが、
ワクチン未接種者の席数は限られていると聞きます。
(会場の中で未接種者の割合によって入場制限がかかるため。)
接種していた方が、チケットは取りやすいでしょう。
(2021.12.18 現在)
鑑賞の服装
おしゃれをして見に来る方が多い印象です。
女性の中にはドレスやワンピース、足元はヒール、
男性はフォーマルな方はタキシード、
カジュアルな方でもジャケットに革靴で見にこられています。
とはいえ、特に決まったドレスコードはありません。
服装によって入場制限がかかるということもないので、
カジュアルな格好でも鑑賞可能です。
楽屋見舞い
出演者の中にお知り合いの方がいる場合、
楽屋見舞いは、クロークで受け取ってもらえます。
ネームカードなどは特に用意されていないので、
プレゼントの宛先は、パッと見てわかりやすいところに明記しておくのがいいです。
海外での初めてのバレエ鑑賞は、とてもワクワクした楽しい体験でした◎