コロナ禍のルーブル美術館 / 03. フェルメールほか

ルーブル3

ルーブル美術館で見てよかった!作品について。
有名な作品(フェルメールなど)はもちろん、
マイナーな作品の中で好きだったものについてシェアします。

『モナ・リザ』や『民衆を導く自由の女神』
『ミロのヴィーナス』などについては、こちらをみてね。
コロナ禍のルーブル美術館 – 02.『モナ・リザ』ほか

絵画

ダイヤのエースを持ついかさま師

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
1635年〜不明年 ごろ

いかさま師

中野京子さんの『怖い絵』という本(角川文庫)の表紙にもなっていた本作。
ずっと見たかったので、見られて嬉しかった…!

左のいかさま師と真ん中の女性が右のおぼっちゃま風の男性を騙そうとしている作品です。
生で見ると、ちょっと印象が違ったな…真ん中の女性の表情がなんとも言えず悪そうでした。笑

 

アメリカ・テキサス州のキンベル美術館には同じ構図で、
『クラブのエースを持ついかさま師』という作品があるそうです。
そちらも見てみたい…!

読書

ピエール=オーギュスト・ルノワール
1890年 ごろ

読書

本を読んでいる2人の女の子の絵。色が柔らかくて、可愛かった…!

 

この絵、同じルノワールの、

ピアノを弾いている女の子たちの絵にすごく似てるな…って思ったんですが
どうも同じ女の子たちがモデルのようです。

天文学者

ハネス・フェルメール
1668年 ごろ

レースを編む女

ヨハネス・フェルメール
1669年〜1670年 ごろ

両方

天文学者

レースを編む女

どちらもフェルメールの作品。
柔らかい色合いとサイズ感が本当に可愛い。隣り合っているのもまた可愛い。
お家に1枚欲しいなって思ってしまった…。

 

『天文学者』には、同じ人をモデルにしたと言われている
『地理学者』というシリーズ作品も存在します。
これはドイツ・フランクフルトのシュテーデル美術館に所蔵されています。

 

私も2021年12月にシュテーデル美術館まで行きました!
が、その作品は見られませんでした…。しょぼん。

そのお話はまた後日。

エラスムスの肖像

ハンス・ホルバイン
1523年

エラスムス

オランダの人文学者 エラスムスの肖像画。
見覚えがある絵画だったのでそれだけで嬉しくなっちゃった。
意外とサイズは小さい。

ガブリエル・デストレとその妹(浴槽の2人の女)

作者不明(フォンテーヌブロー派)
1594年 ごろ

ガブリエル・デストレとその妹

まず、『なんで乳首をつまんでるんやろ?』って思いました。
なんと月並みな感想…。

 

調べたところ、
右の女性はフランス王アンリ4世の愛人のガブリエルで、
左の女性はその妹だそう。

 

乳首をつまむのは、乳房は母乳が出る場所ということから
アンリ4世の子供を身ごもっていることを示唆しており、
右の女性が左手で指輪をつまんでいるのは、
アンリ4世との結婚をのぞんでいるから、だそう。

実際にガブリエルには、1594年に息子が生まれているそうなので(by Wikipedia 笑)、
本当にそういう絵画なのかも…?

 

絵画の背景を知るのって面白いよね。

ヴァルパンソンの浴女

ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル
1808年

浴女

トルコ風呂

ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル
1862年

トルコ風呂

グランド・オダリスクの作者、アングルによる作品。
この浴女さんも背中長くない…?笑

 

アングルさんは82歳になっても30代の時と変わらない欲望をもっていたそうで笑、
それをぶつけた集大成がこの『トルコ風呂』だそう。

 

約50年前に描かれた『ヴァルパンソンの浴女』が正面にいるように見えるのも面白い…!!

アングルさんの作品、結構すきだな…と発見がありました。
2作品とも同じ部屋にあり、向かいあった壁に展示されています。

載せたい作品がありすぎて…笑
なかなか終わらない…!