コロナ禍のルーブル美術館 / 02. 『モナ・リザ』ほか

2021年8月23日にルーブル美術館に行ってきました!
訪問の概要については、こちらの記事をご覧ください。

コロナ禍のルーブル美術館 / 01.訪問概要

こちらでは、見てよかった!作品の紹介と
私の感想を書いていきます。

絵画

モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)

レオナルド・ダ・ヴィンチ
1503年〜1506年 ごろ

モナ・リザ

実物は思っていたより深い青が使われている感じがしました。
想像より暗い背景だったな…!

この写真じゃ伝わらないけど、本当に美しくてずっと見ていたくなる絵画でした。
そしてどの位置からでも目があうのは本当だった…笑

※通常、かなり並ぶと聞いていた『モナ・リザ』。
そのため開館と同時に最優先して見に行きました。

結果的にほとんど並ばずに見ることができました。

開館の1時間ほどあとに、再度この部屋を通りましたが、

その時には部屋いっぱいに長蛇の列ができていました。

 

 

コロナ禍とはいえ、開館してすぐの朝の時間に優先してみにいくのがおすすめです。

モナリザのある部屋

▲モナ・リザのある部屋。モナ・リザの向かいには大きい絵画(カナの婚礼)があります。

カナの婚礼

パオロ・ヴェネーゼ
1563年 ごろ

カナの婚礼

大きすぎて写真に収まらんかった…笑
ルーブル美術館の中で一番大きな絵画だそう。
「モナ・リザ」の向かいにあります。

 

イエス・キリストが水をワインに変えた奇跡を起こしたという、
「新約聖書」の中のエピソードが主題になっているそうです。

中央少し右寄りの男性の洋服の質感がとてもリアルで、
至近距離で眺めて「ふぉ〜」と思わず息を漏らしてしまいました。
本当に素敵。

グランド・オダリスク

ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル
1814年

ありえない姿勢で描かれているのが印象的な本作。
実際の人間の骨格に比べ、背中がなが〜く描かれているそうです。

不思議な魅力があって、ずっと眺めていたいと思ってしまった…。

 

ルーブル内の他の建物にも、次の『アンジェリカを救うルッジェーロ』の他、
アングルの作品がありました。

 

ヴァルパンソンの浴女

トルコ風呂

アンジェリカを救うルッジェーロ

ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル
1819年

この作品は初めてみた…!女性の表情がなんとも言えなくて印象に残っていました。
アングルの作品だったんですね。

メデューズ号の筏(いかだ)

テオドール・ジェリコー
1818年〜1819年

1816年にモーリタニア沖で座礁した船から出て、いかだで漂流する人々の様子を描いた作品。
とても大きくて迫力のある作品でした。

知らない作品だったのですが、あまりの迫力に座ってゆっくり鑑賞。
どのくらいながめてたかな…

 

この作品の影響力は大きく、次の『民衆を導く自由の女神』にも影響を与えたそうです。

民衆を導く自由の女神

ウジェーヌ・ドラクロワ
1830年

世界史の教科書に載ってる!作品!!
1830年に起こったフランスの7月革命が主題になっている本作。
フランス国旗はじめ各所に、赤・白・青 のトリコロールカラーが使われているのが印象的。

思ったより大きくて迫力あったな…椅子にすわりながらゆっくり鑑賞できました。

キオス島の虐殺

ウジェーヌ・ドラクロワ
1824年

これ、確か世界史の教科書に『シオの虐殺』っていうタイトルで載ってたんじゃないかな…?
知ってるぞ…!と思いながら鑑賞。これもとても大きな作品です。

あとから調べると、1822年にオスマン帝国支配下にあったギリシャのキオス島で、
独立派を弾圧し住民を虐殺した様子を描いた作品だそう。

当時、写真もなく活字でしか報道できなかった世界で、
視覚的に訴えたこの作品は話題となり、世論に影響。

1832年にはギリシャが完全独立国として承認されたとのこと。

世論を動かした歴史的絵画ってこと…かな? 🙂

絵画の回廊

▲レオナルド・ダヴィンチの作品などが並んでいる回廊。ながーく続きます。
この廊下にも有名絵画がたくさん…!

聖アンナと聖母子

レオナルド・ダ・ヴィンチ
1502年〜1516年 ごろ

聖アンナと聖母子

ラ・ベル・フェロニエール

レオナルド・ダ・ヴィンチ
1490年〜1499年 ごろ

岩窟の聖母

レオナルド・ダ・ヴィンチ
1483年〜1486年?(諸説あり)

ルーブル美術館にはレオナルド・ダヴィンチによる作品が並んでいる一角があります。
レオナルド・ダヴィンチは正式にダヴィンチ作だとされている作品がとても少ないことで有名。

そんなダヴィンチの作品をあびるように鑑賞できることにくらくらしました。笑

 

特に、この『岩窟の聖母』は
もともと教会から依頼を受けて書いた作品なのに、ダヴィンチが独自の解釈を入れたため、
教会ともめた作品ということを知っていたので、その頃のことを想像しながら鑑賞。

書き直されたもう1作品はロンドンのナショナル・ギャラリーにあるはずなので、
そちらもいつか見てみたいな。

四季

ジュゼッペ・アルチンボルド
1573年

自然のものを書き込んで四季をあらわした4枚の作品。
残念ながら『春』『秋』は別の美術館の展覧会へ出張中とのことで、
右の『夏』と左の『冬』を鑑賞することができました。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品群がある廊下と
同じ廊下に展示されています。

いろんな野菜や植物が書き込まれていて
見ていて楽しかった…!

彫刻

ミロのヴィーナス

前130年〜前100年 ごろ

ミロのヴィーナス

『うおっ本物や!!』というのが正直な感想。

後ろに回り込んで360度見られるのも嬉しい。嬉しくて3周くらいしちゃった。
実は後ろの作りは正面ほど精巧ではない、とオーディオガイドで言っていたような…

でも、彫刻の身体って本当にきれいよね。

サモトラケのニケ

前200年〜前190年ごろ

美術館の中でもすごくいい場所にあって、多くの人が立ち止まって写真撮ってた。
めちゃくちゃかっこいいよ。

アモーレの接吻で蘇るプシュケー

アントニオ・カノーヴァ
1787年〜1793年 ごろ

アモルの接吻で蘇るプシュケ

これは…めちゃめちゃきれいやった。
もともと彫刻はあんまり興味がなくて、
「『ミロのヴィーナス』が見られたらいいか〜」くらいで考えていたけどこの作品は見るべき。
美しすぎて立ち止まってしばらく眺めてた…。

描かれているのは、ギリシャ神話に出てくる人間のお姫様(プシュケー)と神様(キューピット)のアモーレ。
仮死状態に陥ったプシュケーにアモーレが接吻する瞬間を切り取った作品だそう。

タイトルがわからん…!けど綺麗な女の人の像

彫刻

この作品、タイトルも作者も控えておくのを忘れちゃった…んだけど
とても綺麗で思わず写真に残しておきたくなった作品。
窓からルーブルのピラミッドが見えるのも、なんかいいよね。

たくさん作品があって書ききれないので、続きは次の記事で!